大垣山岳協会

ブナの巨木に感激 音波山 2017.10.18

音波山

月報「わっぱ」 2017年月(No.432)

【 週日山行 】 音波山 ( 872.6m Ⅲ△ ) 小倉幹雄

  • 日程:2017年10月18日(水)
  • 参加者:L.小倉幹 他8名
  • 行程:大垣6:40=ベルク余呉スキー場林道ゲート空き地8:30-9:05尾根取りつき-点名・栃の木(関電無線中継所)10:15-鉄塔巡視路分岐10:30-音波山11:30~12:00-点名・栃の木12:55-駐車場13:40=大垣
  • 地理院地図 2.5万図:板取

 北国街道(R365)の栃の木峠から滋賀、福井の県境尾根が東方に向かって延びる。音波山はその初っ端にある山で、その先に下谷山(971m)、上谷山(1196m)、さらに東行して岐阜県境の三国岳につながる。10月は雨模様の日が多かったが、今日のみ晴れで貴重な登山日となった。栃の木の少し手前の余呉ベルクスキー場林道入り口の空き地に車を止めた。

 各自身支度後、林道ゲートを越えて歩きだした。左手に尾根へ上がる歩道があるはずだが、15分程上っても見つからない。そこで引き返すとゲート直ぐ左にペナントが付けてあり、先ほど見逃した入り口を見つけた。すぐ急斜面にプラ板の階段のある歩道が伸びていた。送電線の巡視路の様だ。栃の木峠少し前からの歩道と合流すると尾根は広く緩やかとなる。歩道脇にはササ小木があり、背丈2mほどのナナカマドは、赤く実った実をいっぱいつけていた。やがて開けた空き地に送電鉄塔が現れる。鉄柱に「大黒部幹線382昭和38年10月関電」のプレートが掛っていた。はるか黒部ダムで得た電力を関西方面へ送る送電線である様である。稜線が大きく南に曲がると、関電無線中継所がありフェンスに栃の木(765m4等)の標識が付けてありその下に三角点があった。木々の緑は健在で、紅葉はまだ先の様だ。大黒部幹線は左側の越前側へ降りていった。

 巡視路と別れ、ササヤブの茂る踏み跡に入る。やがて薄暗いブナの林にはいるが、ここからがこのコースの魅力の一つ。初めはブナの幼樹がびっしり狭い間隔で密生、木の幹が重なり背景をふさいでしまうほどある。ブナは進むにつれて大木、巨木が増えてくる。

 登山道は左右からササがかぶっている所もあるが、鮮明な箇所もある。踏み跡を丁寧に探しながら山頂部の南側の縁にある三角点(写真①)に達した。

(写真①)

狭い切り開きの周りを少し刈り払い、万歳三唱後、昼休み。南東方向にこの尾根の先にある下谷山らしい山がみえた。山頂を辞してすぐの道脇にひときわ目立つブナの巨木を見つけた。樹齢200年ほどあろうか、背は低いが、太い無骨な幹がどっしりと地をつかみ、上部で数多くの枝を掃木状に広げていた。冬の豪雪に耐え抜いてきた姿に我々は息を呑む。樹前で記念写真をとった。青空と雲が交じる天気だったが、心配した雨にはあわず、ブナの樹林や送電線付きの尾根歩きを楽しみがら下山した。

◇注 大黒部幹線(だいくろべかんせん)黒部川水系の水力発電で得た電気を関西に送電している。全長245km、鉄塔700余基。電圧は27.5万ボルト。黒四ダム建設を機に計画して、昭和38年(1963年)に開通運用した。稼働以来50余年、鉄塔は当時のものを今も使用しているが、電線については部分的に更新事業が進んでいる。(ウェブ情報から)稜線の所所に買い替えた電線が保管してあった。

<ルート図> 板取1/2.5万

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