ボランティアで鹿柵設置 成瀬 徳幸
- 日程:2017年10月8日
- 参加者:成瀬徳
先月中旬のことであるが、畑作業中、サツマイモ畑に少し異変が起こっていることに気づいた。
芋を掘って、食べた残りかすが穴の周りに散らばっている。さらに、芋畑の中に獣道のような空間ができている。さて、何者の仕業だろうか。
ちょうど、山の際に住む私の知人が通りかかったので聞いたところ、芋が大好きな猪の仕業ではないと明確に否定。彼らなら、一晩のうちに食べ尽くしてしまうらしい。とすると狸かアライグマのような中型の動物か。かつて、ヌートリアによる芋の食害があったことから、網をかけていたが、最近食害が見られなかったので、少し油断していた。すぐに網をかけたことは言うまでもない。
かなり前から、鹿、猪、猿などによる農作物への被害の話を聞くようになった。池田山山麓に近い地区に住む私の妹からも、夏にスイカ、カボチャ、サツマイモなどが猪により、ほぼ全滅状態になったと聞いた。山麓には立派な鳥獣害防止策が設置されているが、猪などには効果がないようだ。池田山や大野町の滝谷山などは、近場のトレーニングには最適なので良く出かけるが、今や山麓がほとんど柵に囲われている。
私の地区でも10月1日から地区住民による鳥獣害防止の柵の設置が始まった。役場が柵の材料は提供するものの、実際の設置は有志が行う。既に他の地区では工事が終わったところもあり、12月までに完成させる計画である。私が毎朝出かける城台山の東側、全長約800mが私たちの分担。大部分は緩斜面であるが、中には登るのも困難な急傾斜部分もある。
柵の資材は、支柱、2mのポールさらに2m四方の網。最初に支柱をハンマーで打ち込み、ポールを支柱に差し込み、そのポールに網を取り付ける。作業としてはいたって簡単。しかし、設置場所に資材を運ぶのが難事業で、今日のように人数が多いときは手渡しで行う。
ほとんどの住民がこのような山中での力仕事に不慣れであり、半数以上が60代以上。
斜面を登れば、息も絶え絶えになる。本日の参加者は18名で、自治会パワーはまだ健在だ。さらに、こうした共同作業は意外と楽しいうえに、お茶すら出ないが様々な年代の参加により交流を深めることができる。 鹿柵の効果については、懐疑的な私も意外な別の効用を発見することができた。作業は明日も行われる。来週日曜日は地元運動会でお休み、22日が次の出番だ。
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