大垣山岳協会

美ヶ原・王ヶ頭 2016.08.07

美ヶ原

月報「わっぱ」 2016年9月(No.418)

【 月例山行 】 美ヶ原・王ヶ頭おうがとう ( 2034.3m Ⅲ△ ) 馬場 昭宣

  • 日程:2016年8月7日(日)
  • 参加者:L.小倉繁、SL後藤友、佐竹良、安藤正、竹森せ、渡辺一、近藤初、棚瀬慶、説田敏、桐山美、米山多、杉野一、大谷早、名和妙、馬場昭
  • 行程:大垣6:30=東名=中央道諏訪IC=美ヶ原高原美術館前駐車地11:30-牛伏山(1990m)11:45-(昼食)-王ヶ頭13:25~14:00-駐車地15:00=大垣20:00
  • 地理院地図 2.5万図:山辺・和田

 今日は立秋、暦の上ではこの日が暑さの頂点となると言うが、まさに猛暑の最盛期であった。このような日こそ高原を歩き、涼風に吹かれることは大贅沢、期待が高まる。大垣を出るころ、東の空は黒い雲に覆われて雨模様と心が沈みかけたが、次第に青空が見え始め諏訪の辺りでは遠くの山も見えるようになり一安心。

 長距離走行の末に登山口の美術館前駐車場に着いたのは11時過ぎとなった。駐車場の入口付近に遊歩道の表示があり牛伏山に向かう。日差しは強いが吹き渡る風は心地よく蝶が舞う。木道の両側のハクサンフウロ、ノアザミ、マツムシソウなどの花々が気持ちを和ませてくれる。

 緩やかな草原を登り(写真)、牛伏山に着いた。美ヶ原は深田100名山である。広い溶岩台地の西方には王ヶ頭、鹿伏山、東方には物見石山が僅かに盛り上がっている。ここから南に降り山本小屋から牧場沿いの未舗装道路を歩く。

 観光連盟によると牧場の歴史は遠く平安時代治承(1177~1181)が始まりだそうだ。当時は馬だった。明治42年には乳牛を放牧し同44年には400頭を超えた。家族、カップル、サイクリスト、スニーカー。様々な人と行き交う内に鐘が鳴り響く「美しの塔」に着いた。

 下山途中、ホテルの前のベンチでお菓子を食べ喉を潤し至福の時を過ごす。帰路は長い。長居はできない。楽しい思い出を残し山頂を後にした。この霧鐘塔は昭和59年製で2代目、初代は昭和29年製。昼食後左右に牛を見ながらのんびり歩き、アンテナが林立する王ヶ頭に着く。北アは見えないが蓼科山や上田方面の街並みが見えた。山頂付近の岩は薄く平に剥がれている。鉄平石と言い以前はこれで屋根を葺いたそうだ。歩いて里まで運ぶのは大変だっただろう。美しの塔もこの石で造られている。

<ルート図>

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