大垣山岳協会

高ボッチ山、鉢伏山 2016.07.24

鉢伏山

月報「わっぱ」 2016年8月(No.417)

【月例山行】
高ボッチ山 ( 1664.9m Ⅲ△ )、鉢伏山 ( 1928.5m Ⅱ△ )
小倉 幹雄

  • 日程:2016年7月24日(日)
  • 参加者:L.小倉幹、安藤正、小倉繁、近藤初、後藤友、大野単、大原和、桐山美、阿部育、大杉す、成瀬八、長野邦、山田哲、杉野一、今西和、高橋文、福元茂
  • 行程:大垣6:00=高ボッチ駐車場9:40-高ボッチ山9:55~10:15-高ボッチ駐車場10:30=鉢伏山登山口10:45-鉢伏山11:05~12:10-前鉢伏山12:40~55-鉢伏山登山口13:05~13:25=大垣17:30
  • 地理院地図 2.5万図:鉢伏山

 高ボッチ高原は6月中旬に一斉に咲くレンゲツツジで有名だが、この時期も様々な高山植物が花々を咲かせるという評判だ。そのせいか、総勢17人の大部隊。4台の車でアイヌ語で「巨大高原」の意と言われる高ボッチ高原の駐車場に到着した。

 車は少なく寂しい感じだった。広々とした草原の中を延びる登山道を歩き出す。曇り空が広がる。前方東側に高ボッチ山が控えるが、西側には松本盆地がぼんやり見えるだけ。高ボッチ山頂まではあっという間に着く。道脇には多様な色彩の花が点在。ハクサンフウロ、イブキトラノオ、ナデシコ、ホタルブクロなどたくさんの種を認めたが花の数はやや少なく感じた。遠方の山々は雲に隠れているが、次に行く鉢伏山は間近に迫る。

 駐車場に戻り、鉢伏山の登山口に車で移動する。この駐車場は1台500円の有料。点在するの高山植物の花を見ながら間もなく、草原の中ある三角点に到着した。さらにこの先の「二つ山」に向かう予定だったが、急に雲ゆきが怪しく雨が降りそうになったので諦める。鉢伏山頂上の円形の展望台やベンチで昼食をとる。雲が去り明るくなり、展望台に登ると、北西に松本市の町なみが、東には諏訪湖を遠望できた。残念ながら北アルプス、八ヶ岳は雲の後ろだった。

 駐車場へ戻り、前鉢伏山に向かう。ここも15分程度で着く。展望はよく、美ヶ原がすぐ近くに見え、霧が峰からのビーナスラインも良くみえた。素晴しい眺望と2000mの高原を吹き抜ける涼風。以前の「岳人」誌に掲載されていた登山家の記事を思い出す。アルプスの岸壁を精力的に登撃した若い時代は過ぎ去り、年を重ねた今、山頂まで行かず途中の展望の良い地で食事をして下山する山登りスタイルも奥深いものだと。今の私の心境と重なる。

<ルート図>

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