大垣山岳協会

虎子山 2016.01.17

虎子山

月報「わっぱ」 2016年2月(No.411)

【 一般山行 】 虎子山(B級) ( 1183.0m Ⅱ△ ) 成瀬 徳幸

  • 日程:2016年1月17日(日)
  • 参加者:L.中田英他 計9名
  • 行程:大垣6:00=春日もりもり村6:30=国見岳スキー場駐車場(登山口)7:10-国見峠8:05-虎子山頂上9:45~10:40-駐車場12:15=大垣13:30
  • 地理院地図 2.5万図:美束

 空は晴れていて、冷え込みのため道路の凍結が怖い。登山口の国見岳スキー場駐車場で積雪10cm程度。スキー場は雪不足のためまだオープンしていない。今シーズン初めての雪山で期待と少しの不安を抱えながら、国見林道を歩き始める。揖斐の市街から見える伊吹の北尾根はこの時期になってもうっすら白い程度。かつては11月下旬に白くなり、順次街へと雪が降りてきたものだ。林道から朝日に映える虎子山の頂上が見えてきた。

山頂近くから登る白い雲は彩雲現象か

 国見峠に着くと、伊吹山が見えてくるが、雪はまだら模様で随分少ない。峠からは狭い急な尾根を登る。少しずつ雪は増えるが、軽い新雪で歩きやすい。携行する輪かんは使わないで済んだ。右手方向に揖斐川中流部の山々が並んでいる。貝月山、鍋倉山、鑓ヶ先山、その先に花房山、小津権現山。白黒混じりの姿が並ぶ。
                             
 西に延びていた尾根が直角に北に向かう地点に着いた。ここは2011年7月に大垣市内の会社経営者が下山の際、誤って直進し滋賀県側に下り遭難死したところだ。今はきちんとした夏道があるが、当時はやぶ道だったらしい。ここで、丹生さんから地形図を読むこと、赤布をつけることの大切さを改めて教わった。

 尾根を右折するとゆるやかな道となり、すぐ頂上だった。積雪は40cmほど。全員で三角点探し。県内一等・二等三角点制覇を目指す丹生さんがピッケルを使い探し当てた。

 頂上からの展望は素晴らしかった。近隣の山はもちろん、御嶽山、乗鞍岳、さらには穂高岳。遙かな北の空の下に薄い銀嶺が広がる。眺望と持ち寄った料理を堪能した。下山では雪の急斜面でスリップしないように注意しながら軽快に国見峠に下りた。

 林道に出ると軽トラックが子ども2人を乗せて上がってきたのには驚いた。スキー場が閉っているのでここでスキーでもするつもりだろうか。良い天気に恵まれ、素晴らしい雪山入門となった。

<ルート図>

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