大垣山岳協会

硫黄岳、天狗岳 2015.08.22-23

天狗岳

月報「わっぱ」 2015年9月(No.406)

【 一般山行(小屋泊山行) 】 硫黄岳( 2760m △なし )、天狗岳( 2646.0m Ⅱ△ ) 小倉 幹雄

  • 日程:2015年8月22日(土) ~ 23日(日)
  • 参加者:L.小倉幹、他11名
  • 行程:
    • 8月22日(土) 大垣5:30=中央道諏訪南IC=桜平駐車場9:30~10:00-オーレン小屋11:45~12:10-赤岩ノ頭13:30-硫黄岳14:00~30-硫黄岳山荘15:10(泊)
    • 8月23日(日) 硫黄岳山荘5:30-硫黄岳6:05-夏沢峠6:55-根石岳8:00-東天狗岳8:40~55-西天狗岳9:20~35-東天狗岳9:50-オーレン小屋11:45~12:15-桜平駐車場14:10=唐沢鉱泉(入浴)=大垣19:35
  • 地理院地図 2.5万図:八ヶ岳西部、蓼科

 22日朝、着いた桜平駐車場はすでに車で満杯。苦労して林道脇に車を置いた。夏沢鉱泉までは車が通れるほど広い登山道だ。夏沢鉱泉で登山届を出して本格的な登山道となる。シラビソなどの高木におおわれ、日陰だが、蒸し暑く一気に汗が噴き出す。夏休みのせいか、若い男女や家族連れでにぎやかなオーレン小屋の前で昼食をすませ、樹林の中の緩やかな道を登る。だんだん急登になる。

 下山の若い女性が我々を眺めて「頑張ってくださいね」と励ましの声をかけてくれる。ありがたいか、悲しいか、複雑な気持ちになる。道脇の山野草は、夏花から秋花に変わってきている。まわりの林相も低いハイマツになり、赤岩ノ頭に出た。稜線はガスって遠くの景色は見えない。幅の広い赤ザレた斜面を登り硫黄岳山頂に着いた。

 頂上には多くの登山者がいた。ガスで火口跡は見通せない。休憩後、幾つものケルンに導かれて硫黄岳山荘に下る。山荘手前にはたくさんのコマクサが植栽してあった。まだ花が咲いて株もある。しばらく観察して、宿泊先の硫黄岳山荘に到着した。

 23日朝、一面ガスに包まれた硫黄岳山荘を出発する。寒いので防寒具を着る。昨晩は山荘の外へ出ると、天の川が見える星空だったというのに、残念だ。硫黄岳頂上からの下りには所所に火山灰岩があるので注意してジグザグの登山道を下る。

 やがて夏沢峠に着くころ、霧雨になる。夏沢峠より箕冠山(みかむりやま)までは、緩やかな登り。一帯は北八ヶ岳特有のシラビソなどの針葉樹林に覆われ、地表に広がるコケが美しい。箕冠山から根石山荘まで下り、登り返して根石岳(2603m)。頂上からガスがきれ始め、天狗岳がま近に見える。西天狗岳はならだかで天狗の頭、東天狗岳(2640m)は岩陵で覆われ天狗の鼻。東西合わせて天狗の姿に見えるというのが、山名の由来だそうだ。

 東天狗岳へ登る途中、小さい子供がダダをこね、お母さんが励ます場面に会う。ほほえましいのだが、子供にはきつすぎかなと思った。頂上直下の岩稜を慎重に通過して東天狗岳頂上に着くと、ここも登山者で大にぎわい。いったん下り登り返すとならだかな西天狗岳頂上。50cm以上出ている三角点にタッチした。休憩後東天狗岳に戻る。下山は箕冠山からオーレン小屋へ降りるコースを下った。

<ルート図>

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