大垣山岳協会

山中雑記 程よい登山道整備とは

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程よい登山道整備とは 成瀬 徳幸

 6月7日に小津権現山で開かれた高木泰夫氏ら3氏の追悼登山の際、高屋山から頂上に至る登山道に沿って、周辺の樹林が間伐され、ササやぶが刈り払われ、従来の権現山のやぶ山イメージが変わったなと思った。

 昨年11月に登った時、高屋山付近に草刈り機などが置いてあるのを目撃していた。詳しい経緯が知りたくて岐阜県図書館のデータベースで検索すると、中日新聞西濃版の本年4月21日付に関連記事を見つけた。それによると、小津権現山登山道を守る会(五十川保彦代表)が30年前から倒木の片付けや危険個所の補修に尽力、昨年12月に高屋山~頂上の登山道沿線1.7kmの間伐事業を終えたので4月19日に安全祈願祭を開催した。

 さらに揖斐郡森林組合などによると、この事業は揖斐川町小津地区の要望に基づき同町が提案し、清流の国ぎふ森林・環境基金事業として実現した。基金は、岐阜県が2012年度から16年度まで県内の住民及び法人から環境税として徴収したお金(個人からは県民税に1人当たり千円を上乗せ)等を財源に創設された。全国有数の森林県として、荒廃する森林環境の回復は急務であった。

 基金は5年間で60億円を投入する予定。助成の対象には様々なメニューがある。水源林等の整備、里山林の整備・利用促進、生物多様性・水環境の保全などだ。

 一概に金をかけて人手を入れることだけで、山の自然が守られるとは思わないが、小津権現の登山道整備は自然保護に即した良好な結果を残したと思う。地形上の変更や過剰な人工物もない。「守る会」と、地元の人々の活動、尽力に感謝を申し上げたい。ただ、何年か経てば、やぶは元通りになる。山の自然維持には根気や工夫が不可欠のようだ。

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