大垣山岳協会

高木泰夫氏・高見眞也氏・渡辺正治氏追悼登山 小津権現山 2015.06.07

小津権現山

月報「わっぱ」 2015年7月(No.404)

【 一般山行 】 小津権現山 ( 1157m Ⅱ△ ) 犬飼 進

  • 日程:2015年6月7日(日)
  • 参加者:L.佐竹良、他43名
  • 行程:大垣7:00=小津権現林道上部登山口7:40~8:40-高屋山10:20-権現山11:35~12:40-駐車地13:40
  • 地理院地図 2.5万図:美濃広瀬

 大垣山岳協会の中興の祖として隆盛を築いた高木泰夫会長、常任理事として活躍した高見眞也氏、同じく常任理事として山行リーダーを勤めた渡辺正治氏3氏の追悼登山が小津権現山で催され、45人の会員が参加した。

 故高木会長の夫人らご遺族らも列席、駐車場広場の一角に3氏の遺影を掲げた祭壇を設け、安藤常任理事を導師として全員が読経唱和。その後、黙祷を捧げて、先輩山仲間の生前の功績に感謝し、平安な眠りをお祈りした。

 式典を終えた後、ご遺族や早田道治氏らを除く、44人は登山口ゲートを潜り、登山を開始した。登山道の沿道は以前の印象と比べると随分明るくさっぱりしている。部分的に旧道を離れ、尾根北側をトラバースする新道ができて新しい標識もある。足元にはコアジサイが咲き、ベニドウダンの木には赤い無数の花がびっしりぶら下がる。広い尾根にある高屋山の三角点を越えて、小津権現山が望めるところで小休止。以前はこの一帯はササが繁り、シャクナゲのやぶがうるさかったが、きれいに刈り払われ気持ちよい。沿道のブナ、ミズナラなどの樹林は間伐されすがすがしい(写真①)。

写真①

 これは、県、揖斐川町による山林整備事業だと聞いた(最初のページ参照)。ただ、自然環境は人手を入れることで、10年先、20年先に斜面崩壊などの破壊につながる心配はないだろうか。近年、土木事業による山岳景観の悪化の現場をよく見る。崩壊を避けられる程度の手入れを願いたいと思いつつ、広く刈り払われた山頂に達した。三角点の周りに集まり、再び亡き3人に黙祷をしたあと、「星影のワルツ」を合唱して、別れを告げた(写真②)

写真② 山頂での追悼合唱

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