月報「わっぱ」 2015年6月(No.403)
【 月例山行 】 三ツ瀬明神山 ( 1016.0m Ⅲ△ ) 安藤 正明
- 日程:2015年4月26日(日)
- 参加者:L.安藤正、他11名
- 行程:大垣6:00=大垣IC=第2東名・ 浜松いなさJCT=三遠南信自動車道・鳳来峡IC=国道151号=登山口(駐車地)8:35~45-2合目9:30-5合目10:20-6合目(乳岩コース合流)10:35-明神山11:25~12:20-6合目13:05-登山口14:30~45=大垣17:45
- 地理院地図 2.5万図:三河本郷
奥三河の三ツ瀬明神山は大垣からは随分遠いが、3年前に第2東名浜松いなさJCTから鳳来峡ICまで開通した三遠南信道を通れば近くなった。しかも、この間は無料。好天に恵まれ参加者12名はワゴン車と乗用車に分乗し三ツ瀬登山口に着いた。
明神山へのコースは3本あるが今回は比較的登り易く時間的にも短縮できる三ツ瀬から登る。このコースは急峻で荒々しい地形で昔は修験道信仰登山が盛んだった。登山口からすぐに沢を渡りスギの植林帯の中を転がる巨岩を見ながら沢沿いに歩く。やがて沢から離れ山腹をジグザグに登ると「銀名水」の表示がある湧水場。だが、水量が少ない。ここが1合目だ。
2合目の三ツ瀬峠に着くと、前方に大きな岩壁が立ちはだかる。ここから難所が始まる。全員に慎重に登るよう声をかける。緊張が走る。鉄ハシゴ、ロープ、鎖をたよりに岩壁をよじ登ると前方右手に目指す明神山が屹立している。まだ残るアカヤシオやヤマツツジの花が疲れを癒やしてくれる。今日は晴天。初夏のような暑さと汗。
緑の若葉が清々しい雑木林が気持ち良い。ゆるい起伏のアップダウンを繰り返しながら高度を上げると8合目の馬ノ背岩に着く。鉄ハシゴと鎖場(写真①)。足元を確認しながら越えると鳳来寺山方面と鳳来湖の展望が開ける。尾根道はヤセた岩稜の登りになり両側はスッパリ切れ落ちた絶壁、眼下に広がる奥三河の樹海がより高度を感じさせる。
岩稜の緊張した登りが途切れると鋼鉄製の二階建て展望台のある明神山山頂。みんな笑顔で満ち満ちている。万歳三唱で登頂を祝した。展望台からは360度の眺望が広がる。南アルプス連峰が遠く霞んでお目見え。山名板の隣にかつて信仰の山だった証として立派な台座の上に祠が鎮座していた。
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