大垣山岳協会

滝波山、美濃平家 2015.04.10-12

滝波山

月報「わっぱ」 2015年5月(No.402)

【 個人山行 】 滝波山 ( 1412m Ⅲ△ ) 美濃平家 ( 1450m △なし ) 鈴木 正昭

  • 日程:2015年4月10日(金) ~ 12日(日)
  • 参加者:鈴木正、杉本眞
  • 行程:
    • 4月10日(金) 夜、新宮神社(関市板取杉原)で車内泊
    • 4月11日(土) 出発前に美濃平家南尾根取り付きの林道脇(新深山トンネル北詰め)に下山用の車をデポ-6:40新宮神社(標高約370m)→7:40三角点・杉沢(648m)→10:25楢木(点名・1159m)11:10→14:00・1386m峰→14:45滝波山15:10→16:15テント場(標高約1320m)
    • 4月12日(日) 7:30テント場→9:00最低鞍部(約1090m)→10:10・1419峰→10:35美濃平家11:40→12:35・41番鉄塔(1373m)→14:10・45番鉄塔→15:05尾根から急降下開始→15:20・49番鉄塔→15:50林道出合
  • 地理院地図 2.5万図:平家岳・門原

 標高差千mを越える雪の長大尾根の先にある滝波山。そこから岐阜・福井県境尾根を西進して美濃平家。さらに南に延びる送電線沿いの尾根。山中1泊して厚い残雪に覆われた尾根を伝い歩いた。滝波山には別コースから過去2回登ったが、この距離7kmとバカ長い尾根を登りたかった。幸い美濃のやぶ山師、杉本さんの同行を得た。

 前夜の雨は朝起きるとやんでいた。新宮神社裏の巨大なスギの間を抜けて長大尾根に取り付く。スギの枯葉の堆積する斜面を標高100mほど上がるとゆるやかな尾根の背に出る。赤テープが目に入る。この先の楢木までは歩く人がいるようだ。杉沢の三角点辺りから雪田が出始める。ブナ、ミズナラの壮齢樹の冬枯れた白い木肌がまばゆい。標高1000m辺りで、私の歩みに変調発生。冬用フル装備の荷重のせいか、持病の足のケイレンが思ったより早く出た。2回ほど休み、丸い楢木の山頂。空は晴れ渡り、前方に三角形の滝波山頂が見えた。

 楢木から先は過去の記録類も見当たらない未知の尾根筋。わくわくするはずだが、不調の足をかばいゆっくり進む。1200mを越すと全面雪原だ。尾根の東側には巨大な雪壁が続く。最大で5mもあろうか。急に濃いガスが尾根を隠す。雪提を伝い上がると細い木の幹に滝波山の山名板が小さく揺れていた。

 木の幹の周りの雪解け大穴に入り休息。県境尾根筋には原生林が残る。濃霧の中から、天然ヒノキの老樹やブナの大木が次々に姿を現す。1366m峰の先の尾根分岐でミス。岐阜県側に下りかけて気づき、30mほど登り返す。県境尾根に戻りすぐ下の鞍部にテントを張った。

 雪面は締まっていて、壺足で軽快に歩き出す。大きく左折すると、北西に白山主峰から南下する銀嶺の連なりが一望できた。白山信仰のおだやかな神々の居る山上世界。

 12日朝、前夜吹き荒れた風は治まり快晴。東方の雲海の上に座る御嶽山。その上空が薄く赤みを帯びている。やがて、摩利支天山と剣ヶ峰との間を真っ赤なお日様がおごそかに上昇。まさに御嶽の神、蔵王権現が出でます瞬間。一方右手に上がる噴煙は神の恐れと言うより、ネコの尻尾のような軽妙な格好だった。

御嶽山からの日の出。12日午前5時34分

 幅の広い県境尾根筋を福井、岐阜の山並みを愛でながら登る。前日の足の不調は消えて、苦しいながら順調に登る。

 1419m峰に上がるとまるで雪面運動場のような広さ。わずかに下り登り返した丘に美濃平家の山頂があった。予定していた福井側の平家岳往復はやや時間的に苦しく中止した。雪面にマットを敷いて1時間余の昼休み。下山では電源開発の送電線、長野関線が走る南尾根を延々と下った。

<ルート図>

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