大垣山岳協会

板倉川~白尾山沢登り 2014.11.02

板倉川(白尾山)

月報「わっぱ」 2014年12月(No.397)

【 個人山行 】 沢登り 板倉川 ~ 白尾山 ( 1612.4m Ⅲ△ ) 平木 勤

  • 日程:2014年11月2日(日)
  • 参加者:L. 平木勤、後藤正
  • 行程:大垣6:00=東海北陸道・白鳥IC=阿多岐ダム=板倉林道駐車地7:40~8:00-幅広4m滝8:35-7m滝9:15-上部林道出合9:40-白尾山山頂11:50-板倉川本流出合11:50~12:10-駐車地14:05
  • 地理院地図 2.5万図:大鷲・那留

 板倉川は昨秋鷲ヶ岳登頂の際に遡行した阿多岐川の南隣にある沢だ。阿多岐川が思いの外良かったため、この谷も期待できそうだと計画した。ただし遡行記録は目にしたことがない。手に入る情報は地形図のみ。いわば地形図と自らの勘というか判断力のみの探検的沢登り。何が出るのか、期待と不安が入り交じる。

 板倉川沿いの林道に入り、標高1000mの沢の二俣の少し手前で舗装がきれ駐車。薄くガスがかかる中を出発。少し登ると再び板倉林道に出合う。コンクリート製の橋は寸断されていた。ゴーロ主体の沢が続く。左右の植林が消え去り、雰囲気のある広葉樹林が広がる。紅葉の最盛期に遅れてしまったのが残念だ。

 しばらく行くと滝が現われた。それほど大きくはないが青々とした深い渕を従えた幅広4m。右端からうきうきしながらシャワークライミングで越える。すぐ上に似たような規模の滝。ここは左手のバンドを上がった。これ以降もそれなりの雰囲気をもった渓相を見せてくれた。後藤くんもニコニコ顔だ。

 3m滝のシャワーを浴びて悦に入っていると、その先にさらにすばらしい滝が現われた。狭まった岩場にかかる落差7mの滝(写真①)。水量は結構多い。右端から取り付く。ホールドもスタンスも豊富なので問題ない。中間部で上から飛沫を顔面に受けながらなんとか突破。いつも濡れるのを嫌がる後藤くんも直ぐ後を果敢に付いてきた。

写真①

 その後、そこそこの滑床が現われて滑滝の出現も匂わせたが空振り。阿多岐川から延びる林道に出合う。林道を越えて直ぐに白尾山への直登沢があるはずだ。注意していると水量のある枝沢が降りてきていた。これに違いない。幾つかの小さな滝の後、穏やかな沢筋になりササやぶが出始めるが概ねササを避けて歩くことができた。

 ガスがかかり方向感が危うくなる。細かく枝分かれした沢筋が更に惑わせる。だが雰囲気は地形図通りだ。少し右に進路を取れば直登できるだろう。

 上部に至ってササやぶ漕ぎを強いられた。しかし密度は薄い。立ち止まり現在地を確認すると、どうやら登る沢筋を間違えているらしい。右(南)に曲がる沢の選択が一本早かったようだ。やむなくこのまま沢を進み山頂からの西尾根に出た。

 ササやぶを漕ぎながら稜線を進む。カッパを着込んでいても濡れた笹が体温を奪う。ガスの向こうに山頂らしきこんもりしたブナの森が見える。ササは細く密度も濃くない。

 ササ原からぱっと刈り払われた広場に出る。わずかに進むと山頂。ガスが辺りを覆い、吹き過ぎる風が冷たい。後藤くんを待ってすぐさま下山を開始した。下山は登る予定だった直登沢を下った。下り初めの強烈なササ帯を過ぎれば広々とした下りやすい沢だった。

 本流との出合で休憩。その後は雨混じりの空模様。それでも大きく崩れることはなく駐車地に到着した。はずれでもなく大当たりもなかった探検的沢登りだったが、それなりにワクワクした楽しいひとときを過ごせた。

<ルート図>

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