大垣山岳協会

県民スポーツ大会 伊吹北尾根御座峰 2014.09.20-21

御座峰

月報「わっぱ」 2014年10月(No.395)

【 県民スポーツ大会(月例山行) 】 御座峰ござみね ( 1149.2m Ⅲ△ ) 後藤 正雄

  • 日程:2014年9月20日(土) ~ 21日(日)
  • 参加者:山岳競技選手:山田哲、田村利、北村幸 集団登山参加者:L.佐竹良、SL.丹生統、他15名
  • 行程:
    • 9月20日(土) 昼 会場準備 16:00~懇親会
    • 9月21日(日) 旧春日中学校(山岳競技開会式 岐阜県揖斐川町春日)8:00=さざれ石公園駐車場8:30-笹又林道終点駐車地9:45-静馬ヶ原11:10-御座峰12:40~13:20-静馬ヶ原14:45-さざれ石公園駐車場16:05=16:40閉会式(旧春日中学校)=大垣
  • 地理院地図 2.5万図:美濃広瀬
懇親会

 今年の県スポーツ大会山岳競技の担当は西濃地区で、当会と日本山岳会岐阜支部が幹事。大会式場はこの春廃校となった旧春日中学校。20日昼に式場入りし受け入れ準備を始める。16時過ぎには参加団体がそろい校庭にそれぞれシートを敷いて懇親会。薄暮のうちから宴が盛り上がり、各会の皆さんとも交流を深めた。

山岳競技の部

 翌21日8時に校庭でスポーツ大会開会式を行い、競技会場へ車で移動した。今年のコースはさざれ石公園の駐車場から笹又林道終点までの約2.4km標高差240mの林道である。例年通り4Lの水入りペットボトルを担いで駆け上がる。早い選手だと20分足らずで駆け上がるのだ。県内7市のチームそれぞれ3人ずつの選手は9時にスタート。

 私たち集団登山参加者は事前に登山道を登り、ゴール地点で選手たちを応援する。先頭の選手が見える。なんと、当会の北村さんだ。2番手を大きく引き離してダントツのトップでゴール。大きな歓声がわきあがった。3番目はまた当会の田村さんだ。例年、飛騨山岳会の後塵を拝したが、今年は優勝かと期待が持てる。8番目に山田さんがゴール。

 夕方、旧春日中校庭で開かれた表彰式。団体の部では残念ながら大垣市は高山市についで僅差で2位であった。しかし、個人クラス別でB(40歳~49歳)で北村さん1位、C(50~)で田村さん2位、A(~30)で山田さん3位と3名とも表彰される優秀なる成績だった。

 一方、岳連の方々から会場案内がとてもわかりやすかったとのお褒めの言葉をいただいた。準備担当の皆様の労に感謝したい。

山岳競技選手 左 山田選手、中 北村選手、左 田村選手
懇親集団登山

 競技の後、舗装した立派な林道から、御座峰に向けて杉林の中の登山道を登り始める。総勢100名ほど。我が会の佐竹さんがリーダーとしてとトップをつとめる。団体ごとにまとまり、長い隊列が伸びる。沿道にはススキが茂り、赤いほおづきが揺れている。もう秋の山である。1000mまで登りトラバースし北尾根上の静馬ヶ原で小休止。尾根越しの風が心地よい。もやってはいたが琵琶湖が見下ろせ、竹生島まで見える。背後の山すそを通る伊吹山ドライブウエイには車が多い。

 静馬ヶ原からは約2kmだが、アップダウンがあり一旦200mほど下り、また登り返す。登山道は石灰岩がゴロゴロとして歩きにくいが、この石灰岩性の立地がさまざまな薬草を生み出している。狭い切り開きの中の御座峰山頂につくが、先行の人々でごった返していた。さらに後続に多くの人が来るので、すぐに踵を返して少し戻った草原で大休止。北側には歩いてきた北尾根が南下して、その先に雄大な伊吹山がどっしり鎮座していた。

 足元には黄色い可愛い花があった。ヘビイチゴの花だそうだ。果実をかじってみても味はしない。毒があるとか言うのは俗説で無害だそうだ。大いに盛り上がる。皆さんよくご存知だ。

ヘビイチゴ

 下山はそれぞれの会ごとで行動する。腰を下ろして休むうちに、私たち以外みんなさっさと下山。追われる様に私たちも下山開始。復路では、200m余の登り返しがあり疲れた体にはきつかった。だが、ご高齢の人が多かった100人ものパーティーで相当なペースで結構長いコースを落伍者を一人も出さずに歩き通した。

<伊吹北尾根の縦走登山道>
大垣山岳協会が1963年に4年余をかけて開設した。それまで、道のないやぶ尾根だった。御座峰、静馬ヶ原など今日のガイド本に採用されている山名や地名は創設の際に、当協会がつけたものだ。静馬ヶ原の名は開設時に支援を受けた大垣市の課長だった片岡静馬さんに因んで付けた。

<ルート図>


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