月報「わっぱ」 20年7月(No.392)
【 週日山行 】 陣馬形山 ( 1445m Ⅱ△ ) OM
- 日程:2014年6月19日 (木)
- 参加者:L.OM、NT、IS、AM、OS、TS、KM、TM、MN、KT、BA、TY、OA、IM、ST、SI
- 行程:大垣6:30=登山口9:05~15-丸尾のブナ10:15-頂上10:45~12:00-登山口13:00=大垣16:20
- 地理院地図 2.5万図:伊那大島・赤穂
今年の干支、「馬」の付く山を探していると、山頂からの展望が抜群であり、豊富な歴史をもった陣馬形山を知り、目標に選んだ。週日山行の日程は1週間前の天気予報で決めるが、梅雨時なので心配していたが予報通りの好天。中央道・松川ICを降り天竜川を渡り左に折れ、日本で一番美しい村連合の一つ、中川村に入る。広域基幹林道陣馬形山林道から別の林道に分岐すると間もなく登山口。
登山道は幅1m程もあり、よく整備されている。道両脇の松林はシカの食害なのか下刈りのせいなのかは分からないが、下草は少なく日差しも通り気持ちが良い。なだらかな道であるが、風があまりなく汗が吹き出る。舗装林道と2回ほど交差する箇所には道標があるので迷う心配はない。道幅は一人通れる幅に狭まる。
標高1200m付近より松林はカラ松林に変わる。やがて1350m付近で樹齢約600年の丸尾のブナ(長野県天然記念物に指定)が現れた。木の側にある説明板には目通り幹周囲6.45m樹高15mとある。説明文によると、地元では文明元年(1469年)にこの木をご神木と定め、根本に祠を建立した。諏訪大社はここにご神体として薙鎌(なぎかま)を下付したという。明治初年に祠は里に降ろされ丸尾熊野神社となった。

回りには大きな木はなく、この大木だけが大切に保存されてきたのだろう。地元の人々の信仰の深さを感じた。
古木ブナから右へなだらかな登山道を70mほど登ると尾根上を通る林道にでる。林道をしばらく歩く。右手には牧場が広がる。左に電波塔が見え、やがてキャンプ場に着いた。さらに100mほどなだらかな登りの先に陣馬形山の頂上があった。空は晴れているが、中ア、南アの一大展望台と言われる山岳眺望はひろがる雲に阻まれた。
でも、西側眼下には飯島町、松川町などの広い伊那谷平原をうねうねと流れ下る天竜川の長い巨体を見渡せた。天龍にふさわしい光景だ。日差しは少し強いがさわやかな風。さほど暑くない。車で直接行ける陣馬形山キャンプ場は設備が整っていて水道の水も出る。都市近郊並の便利な設備と絶景眺望で大変な人気だと聞いている。ただ、山頂には登山者は見当たらず、静かな昼休みを過ごした。
下りは同じルートを下った。今回は見られなかった中南アの高峰、それも白銀の山嶺を一望できる時期に再訪したいものだ。

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