大垣山岳協会

粥川谷沢登り~瓢ヶ岳 2014.06.01

粥川谷

月報「わっぱ」 2014年7月(No.392)

【 一般山行(沢登り) 】 粥川谷~瓢ヶ岳 ( 1162.6m Ⅲ△ ) 大橋 辰雄  

  • 日程:2014年6月1日(日)
  • 参加者:L.丹生統、SL.佐竹良、SL.平木勤、鈴木正、竹森せ、古林定、衣斐剛、大橋辰、川合幸、柴田悦、小林和、林旬子、北川洋、後藤正 尾根組 後藤友、桐山美
  • 行程:大垣5:30=美並IC=国道156号=星宮神社=宮奥林道登山口7:25-三枚滝7:40-林道横断(U字溝通過)8:20-登山道合流10:05~30-瓢ヶ岳山頂11:00~12:00-宮奥登山道分岐12:27-登山口13:55
  • 地理院地図 2.5万図:苅安

 円空ゆかりの粥川寺、星宮神社近くの駐車場で沢用具を装着し、車で粥川谷沿いに延びる林道を進む。宮奧登山口の看板があり空き地に駐車して出発。7分ほど先の林道屈曲点で尾根組の二人と別れて入渓した。

 丹生リーダーが、沢組14人をA、B,Cの3班に分け、各班はそれぞれのリーダーのもとに行動する。各班つかず離れずルート選定、ザイル設定を組織的効率的にしたい、と説明。最初の二俣で左に入るとすぐ、うねうねと白い水流がうねるS字滝が現れる。少し濡れたが高めの気温、水温のため寒さはあまり感じない。やがて、登山口の看板にも出ていた「三枚滝」の前に着いた。

 ここには登山道から取り付き道が付いていて、ちょうど尾根組の二人が立ち寄り折り返すところだった。私の持つガイドブックには三枚滝は別々の三つの滝を合わせた総称のように書いてある。ここから見ると2段の滝のように見える。私たちは右岸側を高巻いたのだが、以前登ったことのある平木君によると、2段の先に3筋の水流が落ちる3段目の滝があるという。

2段15m滝をロープを使い登る

 次第に広葉樹林が増えて、明るい谷は新緑がまぶしく、次々に美滝が登場してみんな感激に包まれた。650m付近で沢は林道の下をくぐる。高さ1.5mほどのU字溝のトンネルを腰を下ろしてくぐり抜けた。長さ15mほど。年長の人たちは「腰が……」と言っていた。しばらくすると、2段15mの滝。右岸岩壁の上の木を支点に取り、ザイルをセット。タイブロックを使って慎重に登った。おおきな炭焼釜跡が見つかった。斜面には古い石積み。かつては炭焼作業でたくさんの人が行き来したのだろう。

 沢の水が細くなるころ、沢のガレ場を横切る登山道と合流。沢登りは終了。登山靴に履き替え、重くなったザックを担ぎ出発。登山道は大きく巻いているので、ササの支尾根を直登し再び登山道に出ると直ぐに瓢ヶ岳山頂だった。

 山頂から北に高賀山、蕪山、南に片知山など近傍の山々。そして白山や御岳山などの山並み。先に着いていた尾根組2人と合流し取り巻く山々を眺めながら昼食。下りは奥瓢ヶ岳経由で中俣と左俣を分ける急な尾根を下降した。この日は揖斐川町で36.3度。猛暑をしのぐ快適な沢登りだった。

<ルート図>

コメント