大垣山岳協会

越前甲山(越前大日山) 2014.05.11

越前大日山

月報「わっぱ」 2014年6月(No.391)

【 一般山行 】 越前甲山(越前大日山) ( 1319.6m Ⅱ△ ) 成瀬 徳幸

  • 日程:2014年5月11日(日)
  • 参加者:L.古林定、SL.杉本眞、丹生統、安藤正、小倉幹、後藤友、竹森せ、阿部育、杉野一、岡田裕、林 旬、川合幸、米山多、桐山美、伊藤喜、大原和、柴田悦、成瀬徳
  • 行程:大垣6:00=東海北陸道・白鳥IC=勝山市横倉駐車場8:50-送電線巡視路入り口-登山道合流10:00-大日峠10:30-越前甲山11:50~12:50-国道工事路合流-駐車場14:50=大垣18:00
  • 地理院地図 2.5万図:北谷

 この山は越前大日山、あるいは越前甲山と呼ばれる。後者は勝山市側から見ると、戦国武将の甲に似ることから付いたらしく、道標にも採用されている。勝山市の中心部から野津又川沿いに北上する国道416号を北上する。標高約550mの国道脇に駐車し歩き出す。国道はこの辺りで終点となり、石川県小松市との県境山間部が未開通のままだ。今、越前側から延長工事中だ。舗装路を進むと、八反滝分岐で舗装は終わり、広い未舗装の国道敷を進む。その先で送電線巡視路に入る。いきなりの結構な登りで絶好の天気。みんな衣服の調整で忙しい。

 春の花園として著名な山と聞き、期待してきたが、沿道にまずカタクリが現れた。送電線鉄塔付近の刈り払い地では、日当たりが良すぎて花は淡い。その先で先行者から大歓声があがった。形容しがたいほどの大群落、道の周辺はもとよりいまだ芽吹き前の木々の下にも拡がっている。

 キクザキイチゲも多い。色も白色、紫、青。日照と土質の違いで色が微妙に違う。ニリンソウ、ヤマエンゴサク、スミレサイシンの群落も。数は少ないがキバナイカリソウ、イワウチワ、ショウジョバカマ、モミジチャルメルソウ、ミヤマカタバミなども咲き競う。

 花に夢中になっているうちに、巡視路と登山道の合流点に着く。ここから本番の登りである。汗をかきかき大日峠に着いた。

 県境尾根を進むとすぐに長い急登が始まる。最近まで雪が残っていたためか、始末の悪いぬかるみだ。1180mピーク周辺では大きな雪渓と第二の急登。頂上手前にはさらに大きな雪渓(写真①)。振り返ると残雪の白山が輝いていた。頂上からは360度の展望、北西方向には加賀大日山(1368m)、別山などを従えた白山、形の良い荒島岳、遠く能郷白山などが望まれる。

写真①

 下山では、巡視路から分れ工事中の国道砂利道に出た。それを南下して途中、落差20mほどの八反滝によった。

 歩きの上手な人の靴はあまり汚れない。入会5カ月の私の靴はスリップして泥まみれとなった。歩き方一つをとっても奥が深いと思う。まだ先は長い。会員の皆さんから色々知らないことを吸収したいと願っている。

<ルート図>

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