月報「わっぱ」 2014年3月(No.388)
【 月例山行 】 池田山 ( 923.9m Ⅱ△ ) 犬飼 進
- 日程:2014年2月23日(日)
- 参加者:L.犬飼進、丹生統、藤井利、小倉繁、藤井真、岡田裕、桐山美、大野単、大野益、大原和、犬飼芳、杉野一、井上真、越智洋
- 行程:大垣6:55=霞間ヶ渓登山口(岐阜県池田町)7:25~35-焼石神社9:35-池田山10:35~11:35-登山口13:55~14:10=大垣
- 地理院地図 2.5万図:池野
先頃の関東、甲信での大雪に関連して岐阜県でも東濃は結構な積雪があったと聞くが、当地の西濃地域の山々では至って降雪が少なく、冬景色の風情に物足りなさを感じる。目指す池田山も雪景色は期待できないだろうが、朝から青空が広がる好天。ピリッと冷たい風も心地よい。
登山口から広葉樹二次林の中の尾根筋を登る。登山道の上部は車道、林道と並行するなだらかな登りだが、標高660m辺りの東屋までの樹林の中の尾根歩きは傾斜がきつく、汗が噴き出るほどの急登。「上着を脱ぎたいよ」の声がかかる。尾根が痩せてくると、谷から吹き上げる風が心地よい。
池田の森公園に入るころ、やっと雪が出始めた。しっかりしたトレースが続いていた。やがて、通信塔を経て、峠茶屋にたどり着くと、みんなの歓声が聞こえた。西側の眺望が開けて、地獄谷の上に伊吹山の威風堂々たる山容が広がっていた。やや例年よりも少ないとはいえ、純白の雪肌をまとった冬姿は神々しいほどだ。
山頂は人工林に囲まれて眺望はよくないが、春のような日差しにあふれていた。立派すぎるほどの木製展望台(写真①)の下で昼休みをゆったりとった。
下山しはじめ、通信塔近くで新たな発見があった。はるか北方の彼方に白い雪山の連なり。前方の花房山の奥に白山が浮かんでいた。さらにその東方には槍穂高の連峰そして乗鞍岳や御嶽に至る白い稜線が水平に伸びていた。少し下ったハングライダーの発進基地脇からは陽差しに光る揖斐川や田畑、街並みなどが続く濃尾平野の雄大な広がりが見えた。池田山は開発されつくした里山となったが、その眺めは今なお誇るに足る絶景であることを確認できた。
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