大垣山岳協会

阿星山 2013.12.01

阿星山

月報「わっぱ」 2014年1月(No.386)

【 一般山行(忘年山行) 】 阿星山あぼしやま ( 693.1m Ⅱ△ ) 林 旬子

  • 日程:2013年12月1日(日)
  • 参加者:L.藤井利、丹生統、小倉幹、小倉繁、高見眞、桑原美、後藤友、竹森せ、古林定、小沢冨、岡田裕、桐山美、大橋諒、米山多、清水浩、高橋美、川合幸、羽賀和、柴田悦、大城幸、大野益、馬場昭、清水友、霜田光、田中善、長野邦、林旬子、小倉厚、山田哲、和田尚、五井貞、近藤初、説田敏、百瀬み
  • 行程:大垣7:00=大垣IC=竜王IC=長寿寺駐車場8:50~9:10-常楽寺側登山口10:25-阿星山11:10~12:05-長寿寺側下山口12:35-長寿寺13:35~55=竜王IC=大垣
  • 地理院地図 2.5万図:三雲・野洲

 滋賀県の湖南市と甲賀市、栗東市三市の境にある阿星山。山名は紫香楽宮の鬼門として阿星寺が創設されたことから付いたらしい。北麓に天台宗の古刹、長寿寺(東寺)、常楽寺(西寺)が並ぶ山岳信仰が盛んだった山域だ。

 穏やかな師走入りの1日、マイクロバス1台、車2台から降りた総勢34人は長寿寺駐車場を出発。西寺集落を通り抜け谷沿いの林道を南下。両脇からかぶさるススキの穂が陽ざしを浴びて銀白色に輝き、所々に葉を落としたムラサキシキブの実も見え隠れする。林道が大きくえぐり取られ、倒木が各所で道をふさぐ。左右の山肌には土石流の爪痕が目立つ。台風18号の爪痕らしい。

 「阿星山まで30分」の道標からは丸太の階段が続き、ドウダンが色づいていた。振り返ると湖南の展望と近江富士といわれる三上山の美しい姿があった。「展望の峰」の東屋を過ぎると、前方が開け、頂上に立つパラボラアンテナの施設が見えた。頂上には信楽焼のたぬきの置物が我々を出迎えてくれた。

 山頂直下からは鶏冠山、竜王山の金勝アルプスから湖南アルプスの展望が広がっている。

 昼食後、今年限りで退会が決まっているお二人を中心に記念撮影を済ませ下山。分岐を左に分け、階段が続く道の落ち葉を踏みしめながら下山口到着。出た林道はここでも崩壊や切断箇所が多かった。崩れた急斜面では細心の注意をしながら下った(写真①)。苦労してそれらを乗り越えた。

写真①

 下山後、紅葉に彩られ何事もなくたたずむ長寿寺の山門の風景が印象的だった。また、台風豪雨による自然災害の猛威を感じた山行でもあった。

<ルート図>

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