月報「わっぱ」 2014年1月(No.386)
【 個人山行 】 六甲全山縦走大会 安藤 正明
- 日程:2013年11月23日(土)
- 参加者:安藤正、吉田秀、高見由、岸本健、宮城裕 / サポーター:小塚秀、阪井俊、成瀬矢
- 行程:須磨浦公園スタート5:00-須磨アルプスー高取山-菊水山(第2CP)10:55-摩耶山(第3CP)14:50-六甲最高峰-一軒茶屋(第4CP)17:40-太平山-岩原山-岩倉山-宝塚ゴール21:20(CP=チェックポイント、タイムは安藤の記録)
今年39回目の伝統の大会に日本耐酸壜工業山岳部は3回目の出場。総距離56km。六甲連山を超える山は19山。富士山を2回登るくらいの高低差。毎年11月に2回開催され全国から4000名が参加する。
大勢の参加者と共に勢いよくスタート。栂尾山の400段の階段。みんな凄いハイペース。とても着いていけない。仲間に先に行ってくれと告げてペースダウン。ここから長い一人旅だ。どんどん後続が追い抜いて行く。第一の難所菊水山では、高い階段の連続に苦闘。紅葉盛りの大龍寺の山門石段一杯に「完走目指してガンバレ」と書いた大看板。よく見ると私の名前が書いてある。大垣から駆け付けてくれた応援団だった。
摩耶山山頂手前の天狗道は胸突き八丁の長い急な登りで第2の難所。菊星台で3つ目のチェックを受けタイムを見ると完走の目途が見えてきた。六甲ガーデンテラスまで来るとボランティアの人が「大丈夫ですか」と確認する。疲れはピークに達しているが体調は良好。この付近は六甲観光の中心地だけに人も車も多い。すっかり日が暮れ、自分の足とライトだけが頼りだ。もうタイムアウトをチェックする赤鬼隊は追ってこない。真っ暗な中どんどん下る。途中甘酒の提供を受ける。ラストスパートだ。塩尾寺からのアスファルトの長い下りに達すると足が地に着かず痛みが襲う。宝塚の灯りが見え、ゴールだ。到着タイムは21時20分。早朝から16時間20分。ほとんど休憩なしで頑張り抜いた。もらった「完走認定証」はこれからの登山人生の励みになり勲章になる。大きな財産だ。
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