月報「わっぱ」 2013年12月(No.385)
【 一般山行 】 明神山 ( 11361m △なし ) 北川 洋一
- 日程:2013年11月3日(日)
- 参加者:L.鈴木正、丹生統、西村洋、中田英、古林定、北川洋、柴田悦、小林和、霜田光、林旬子
- 行程:大垣6:00=樽見駅駐車場6:40=上大須ダム左岸作業道終点(駐車地)7:30-明神洞入り口7:45-8m滝直登8:15-4mチョックストーン滝8:35-ガレ場帯下部9:10-明神山山頂1035~11:30-ガレ場帯下部12:10-8m滝13:00-駐車地13:50
- 地理院地図 2.5万図:平家岳
南海上の前線による影響が心配だが、昼過ぎまではもちそうだ。中部電力上大須ダム左岸道終点から歩き出すと、早速サルたちのお出迎え。木を激しく揺すり大歓迎(?)。荒れた河原に下り3回ほど渡渉すると東河内谷二俣。これを最後まで詰めて旧板取・根尾の村界尾根の最低鞍部に至るコースを目指す。
左岸に滝がかかる明神洞の入り口には、明神滝までの遊歩道の残骸が放置されていた。その左奥に進む低木混じりの右俣谷に入る。2,3mの小滝が幾つも現れるが比較的簡単に巻けた。谷筋は次第に狭まり、3カ所で枝谷が分かれる。分岐角度が比較的に狭いので、谷の選択が難しい。しばしば、立ち止まり方位計で確認しながら進む。
河床の岩盤はぬめっていて滑りやすい。水量もほどほどあり、流水を横断する際に靴を濡らさないように苦心する。標高650m辺りでもろい岩壁で覆われた8m滝。先行の西村さんが出した補助ロープで直登し、後続の私たちは安全にクリア。
標高760m付近の二俣を右に取る。谷は広がり、しばらく進むと前方に幅50mほどもあろうか。山ヌケ跡のザレ場(写真)が現れる。一歩上る度に足元が岩崩れを起こしそうだ。左縁をつめ上がり木枝の中のヤブへ突入。この辺りから方角が南東よりにずれる。左手の東側に村界尾根が見えるが、ヤブの薄い所を縫うようにそのまま突き進む。鈴木さんと共にノコギリで枝を払いながら急斜面を登る。地図を確認する余裕もなく進むと、右から延びる枝尾根に出た。左折して5分ほどで、行く手に見覚えある天然ヒノキの大木。なんと、明神山の頂上だった。
結局、村界尾根に出ずに、頂上から北西に降りる枝尾根から直登した。距離的には最短コース。予想時間より1時間弱、早く登頂できた。山名板のかかるヒノキの前のやぶを少し刈り払って、腰を下ろしてお昼休み。北側間近にドウの天井が枝越しに見えたが、概して木々が邪魔して眺望はよくなかった。
下りは丹生さんたちが登るときに付けた赤布、ナタ目を忠実に辿る。厄介なザレ場は落石が多く後ろを歩く者は気を使う。悪場を過ぎたころポツリポツリ、予報よりも早い降り出しだが雨具を着けるほどでもない。明神滝を見ようと、明神洞の入り口から宙吊り状態のハシゴの残骸を上るが、遊歩道はヤブと化し消滅。ナメ床はつるつる。アッサリあきらめて小雨の中を駐車地へと急いだ。
私は今年3月29日、単独で明神山に登ったが、その時は標高約600余mで右俣谷左岸尾根に取り付き反時計回りに周り南西尾根から頂上に達した。所々に踏み跡や赤布が付いていた。今回のコースは赤布も踏み跡も皆無だったが、最短で無駄のない秀逸コースだったと思う。
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