月報「わっぱ」 2013年7月(No.380)
【 月例山行 】 笠置山 ( 1127.9m Ⅱ△ ) 竹森 せい子
- 日程:2013年6月9日(日)
- 参加者:L.竹森せ、佐竹良、村田正、丹生統、安藤正、小倉繁、桑原美、平木勤、近藤初、藤井真、米山多、大城幸、大野益、馬場昭、大杉す、田中善、成瀬八、藤森ふ、岡本雅、越智洋、後藤正、杉野一、田尾智、山本愛、山本美、和田尚
- 行程:大垣7:00=大垣IC=中央道=恵那IC=姫栗の里駐車場8:45~9:00-笠置林道出合9:50-ヒトツバタゴ自生地10:10-姫栗林道出合10:50-笠置山11:40~13:00-駐車場14:30~14:50=坂折棚田15:15=大垣
- 地理院地図 2.5万図:切井・武並
恵那市の北にあり木曽川右岸に秀麗な姿を見せる独立峰、笠置山。その昔、花山上皇が東国巡幸の折に、この山の姿を歌い込んだ和歌はよく知られるが、なるほど笠の形をしていた。
梅雨の晴れ間に恵まれ大垣を出発した。姫栗の里の学校跡地らしい広場に車を止め、沿道に住家の点在する舗装の坂道を上がっていく。舗装が終わり少しうす暗い雑木林に入り、小石がゴロゴロした山道。左手に瀬音が聞こえるようになり、水の流れも見えてくると前方に笠置林道のコンクリート壁と白いガードレールが現れた。小さな駐車スペースとトイレ、道標もあった。林道を突っ切り間もなく天然記念物のヒトツバタゴ(ナンジャモンジャ)の大木に着く。真っ白い綿帽子姿を期待したが、少し時期が遅かった。花はすでに茶色の枯れ草のように姿を変えていた。
さらにヒノキ林の中に続く階段を進むと「あんこう生息地」の立札のある沢を横切る。あんこうとはサンショウウオの別称。5,6年前までここで見られたが、最近姿を見た人はいない、と地元の人は言っていた。環境の変化なのだろうか。無事の生息を願う。
上部山麓を横切る姫栗林道に出た先に展望岩があった。見えるはずの恵那山は周りの樹木が大きくなり見えなかった。御神水<おみたらし>を過ぎればひと登りで尾根に出る。右に鳥居が見えると境内の中に三角点のある笠置神社奥社だ。
神社裏手の急斜面には百丈岩など巨岩が重なり合い、不安定な足場を慎重に下ると洞窟があり、暗闇の中にヒカリゴケが緑の蛍光を放っていた。
お社裏の岩の上(写真)で万歳三唱。神社前の広場で賑やかに昼食をとった。下山は往路をたどり、その後車で移動して、日本棚田百選の坂折棚田を訪れた。姫栗の西、同じ恵那市内にある。美しい石積みに囲まれた大小無数の棚田には早苗が植えられ風に揺れていた。その東上には今日登った笠置山が端正な山容で聳えていた。
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