大垣山岳協会

ツルベ岳 2013.05.26

ツルベ岳

月報「わっぱ」 2013年7月(No.380)

【 一般山行 】 ツルベ岳 ( 1032.3m Ⅲ△ ) 岡田 裕子

  • 日程:2013年5月26日(日)
  • 参加者:L.古林定、村田正、佐竹良、丹生統、藤井利、小倉繁、鈴木正、後藤友、竹森せ、杉本眞、岡田裕、桐山美、清水浩、川合幸、柴田悦、田中善、林旬子、藤森ふ、後藤正、山本美、納村千、(沢経由 平木勤)
  • 行程:大垣7:00=樽見駅7:30=大井(神社)駐車場7:55~8:05-峠(338m)8:25-529m点9:20-658m点9:40-850m点10:40-ツルベ岳11:50~13:00-駐車場14:45=大垣
  • 地理院地図 2.5万図:樽見

 梅雨入り間近だが、好天に恵まれそうだ。根尾大井(本巣市)の神社駐車場に駐車、一同21人は蛭対策にも気を配りスタート。民家の庭先を通らせてもらい、隣の八谷集落への古道に入った。早速、足もとに一輪のヒトリシズカがお迎えするように咲いていた.ここから標高差830mの尾根道登りが始まる。

 小さな峠から折り返す尾根に入る。ヒノキ林の中にしっかりした踏み跡が付いていて、すぐ先に小さなコンクリート製の祠があった。道中安全を祈願した。

 そこから薄暗い急登尾根を上がると、広々としたピークに出た。広葉樹二次林の緑がとてもきれいで、のどかなイカル(アトリ科 黄色の大きなくちばしが特徴)の鳴き声にうっとり。足元のササが次第に濃くなり踏み跡が薄い所も出てきたので赤布を結びながら進む。心配していた蛭も今日はお休みのようだ。

 白い花がめだった。コンロンソウ、クルマバソウの群生、ミヤマハコベ、タニギキョウ、などの花があちこちに見られ、それらを探しながら歩くのは何より楽しい。650m辺りから立派な広葉樹林に目を見張る。ミズナラの壮齢木が続き、ブナもみずみずしい姿を見せてくれた(写真=980m付近の平坦部で)。標高850mからの急登を登るとカルスト地形帯に入る。大きな石が一面に転がり、植生も変わった。イノシシの広いヌタ場もあった。頂上直下の緩い尾根はササやぶがひどく、先頭の抜刀隊が活躍。頂上には大井谷を遡行して先着した平木さんが待っていた。

980m付近の平坦部で

 万歳三唱の後、三角点前のササやぶを刈り払った狭い空き地に座り昼食を取った。

 山頂から少し下ったやぶの中の尾根筋で、能郷白山が見える、と誰かの声。左側北東を見ると、樹間の向こうに残雪をつけた奥美濃の盟主を望むことができた。その後は話の花を咲かせながら、一気呵成に長い尾根を下った。

<ルート図>

コメント