大垣山岳協会

北山 2013.04.28

北山

月報「わっぱ」 2013年6月(No.379)

【 月例山行 】 北山 ( 907.5m Ⅲ△ ) 大杉 すみゑ

  • 日程:2013年4月28日(日)
  • 参加者:L.高見眞、SL.丹生統、渡辺一、藤井利、桑原美、藤井真、大城幸、大野益、桐山美、大杉す、成瀬八、田中善、霜田光、小倉厚、小川弥、杉野一、山田哲、山本美、和田尚、古林定、清水浩、林旬子、北川洋
  • 行程:大垣7:00=道の駅ラステン洞戸8:02~15=西洞谷登山口(岐阜県山県市柿野)8:40~9:00-77/78番鉄塔標識の分岐9:40-78番鉄塔10:27~35-北山三角点10:50-最高点11:05~12:15-78番鉄塔12:30-登山口13:50~14:10=大垣16:00
  • 地理院地図 2.5万図:下洞戸

 夜半の雨も上がり、絶好の登山日和の朝、道の駅ラステン洞戸で岐阜組4名と合流し総勢23名で柿野の奥の西洞に向かう。狭い西洞谷林道沿いの柿野川の河床は白い石灰岩でできていて美しい。川辺のヤマブキが黄色の花をつけ枝が揺れる。やがて右側に廃屋があり、その先に登山口。

 昭和の時代に三十余軒あった西洞集落。道脇の石板には大理石採石場、西洞分教場のあった当時の様子が記されていた。すぐ東側の東洞には明治時代、柿野鉱山があり銅鉱石を採掘していた。その精練所の煙害が近隣住民たちを苦しめた歴史があった。麗しい柿野川に不幸な時期があったのだ。

 柿野川の枝谷、中又ノ沢の右岸沿いに中電の鉄塔巡視路を上がる。ミツバツツジやヤマブキ、ニリンソウの花が咲きヤマガラかシジュウカラが軽やかなさえずりで歓迎。

 鉄塔標識のある分岐では右にとり、涸れ沢を左岸に渡り急斜面をジグザグに登ると明るい広葉樹林になり涼風が心地よい。一輪のカタクリを見つけた大城さんの歓声が上がる。黄色の小花を一斉につけたシロモジ、クロモジの新緑に包まれた78番鉄塔で小休止。北西に銀嶺の能郷白山、南西に伊吹山が遠望できた。

 79番鉄塔を左に見送ると気分の良い広い尾根道。時折ウグイスが鳴きカタクリ、ハルリンドウ、ルイヨウボタン、ユキザサ、スミレ、ヤマルリソウ、エンレイソウ、ヒトリシズカなどの白や黄、紫の花々が道脇の茂みに咲いていた。特につぼみをつけたヤマシャクヤクは風格があり目を引いた。石灰岩質のこの山は花が多く花好きの私は心が踊る。

 反射板のすぐ北、三角点のある山頂に到着(写真)。その先は日本庭園のような石灰岩の露岩が何とも言えぬ幽玄の世界を醸し出す。標高920mの最高点では渡辺一光さんの音頭で万歳三唱。ポカポカと暖かく、まだ新芽姿の明るい広葉樹二次林の中でにぎやかに昼食。

北山山頂

 下山前に高見さんの提案で最近入会した小川、杉野、和田の3人の自己紹介にあわせて全員が近況報告をした。各々の思いが聞け、互いの絆が強くなったように思った。

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