月報「わっぱ」 2013年5月(No.378)
【 一般山行 】 己高山 ( 922.6m Ⅲ△ ) 小倉 繁雄
- 日程:2013年4月14日(日)
- 参加者:L.小倉繁、安藤正、藤井利、桑原美、近藤初、藤井真、岡田裕、桐山美、戸田松、米山多、川合幸、羽賀和、大城幸、大野単、大野益、大原和、馬場昭、清水友、田中善、外園ヤ、百瀬み、納村千、柴田早、中野春、他オープン参加1名
- 行程:大垣7:00=古橋集落駐車地(滋賀県長浜市)8:35-己高山登山口9:00-六地蔵10:00-鶏足寺跡11:00-己高山11:20~12:15-飯福寺登山口14:00-駐車地14:30=大垣
- 地理院地図 2.5万図:近江川合
申し分ない山行日和に恵まれた朝、新会員の柴田さん、オープン参加の中野さんを含め総勢25人で古代からの山岳仏教の聖地でもある己高山に向けて出発。己高閣境内横の駐車場にクルマを止めた。山すそのたくさんの桜は満開だ。お花見気分になって中谷沿いの林道を歩き出す。
道ばたに咲くショウジョウバカマや山吹の花々を愛でながら進むと、まもなく登山口。尾根コースに入るが、いきなりの急登で汗が吹き出る。最初の送電鉄塔の下で一息入れる。
左斜面にイワウチワの群生地。緑の葉に小さなピンクの花が開き競う。やがて道脇に石のお地蔵さんが並ぶ六地蔵についた。近江では一番古い地蔵だという。手を合わせみんなの無事を祈りながら通りすぎた。
道は緩やかとなり、馬止めの岩、牛止めの岩を過ぎ、標高750m辺りからスギや広葉樹のまばらに並ぶ斜面をトラバース気味に進む。足下にはスミレやイカリソウの花。さらにミヤマカタバミの白い清楚な姿も印象的だった。
標高800m余で、天平時代に行基が開いたとされる鶏足寺跡の広い敷地に着く。本堂や食堂などが立ち並んでいたというが、今は石垣や灯籠が残っているだけだ。ワサビの花が咲く小谷を渡り尾根にでた。急な尾根を直登すると明るい広い頂上に着いた。雲が広がり期待の眺望は得られなかった。三角点を囲み、柴田さんの音頭で万歳三唱。
下山は主尾根を南下するコースだ。なだらかな尾根道をにぎやかな会話を交わしながら進む。ミツバツツジの紫色のつぼみが目につく。満開の時にはさぞ美しいことだろう。縦走路分岐で右の尾根に入り、飯福寺登山口に降りた。
いろんな花々の色香と山岳仏教の地での静かなやすらぎ。記憶に長く残りそうな山旅だった。
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