月報「わっぱ」 2012年10月(No.371)
【 一般山行(沢・尾根同時山行)】 屏風山 ( 1354.2m Ⅱ△ ) 馬場 昭宣
- 日程:2012年9月2日(日)
- 参加者:
- 沢コース L.西村洋、久世勝、竹森せ、平木勤、中田英、小林和、林旬子、和田ゆ、伊藤正、馬場昭
- 尾根コース L.後藤友、丹生統、桐山信、古林定、衣斐剛、柴田悦、加藤富、大原和、大杉す、山田哲、阿部育、霜田光
- 行程:河内谷林道終点登山口7:55-登山道尾根取付点8:25-細滝(8m)9:55~10:10-屏風山頂12:05~12:45-(尾根道)-林道登山口15:00
- 地理院地図 2.5万図:平家岳
予報は曇りだったが樽見あたりで青空が見えてきた。なんとなく秋の気配を感じさせる澄み切った色だった。両コース総勢22人は同時に登山口から河内谷に降り水のない河原を横切り屏風谷に入った。堰堤を越え細い流れを右に左に渡りながら30分ほど歩くと左岸の樹間にロープが見えた。尾根登山道の取り付き点だ。とても登山道があるとは思えないような急斜面だ。ここで尾根組と別れ進むと4m程の滝がありトップの西村さんは軽快に左側を登る。
実は私、尾根登山道がなかった38年前にこの谷を往復している。最後の登りは急だったが平凡な谷という記憶が残る。ザイルは持たず登山靴を履いて登った。この上で数mの滝が続くが、これも当時の記憶と一致しない。地形が変わったのかそれともこの程度では滝と認識しなかったのだろうか。
登るにつれて背後の山から太陽が顔を出す。両岸は低木で谷は西に上がっているので背後から照らされ後頭部がじりじりやける。岩間を流れる水も生ぬるい。8m細滝の下で2回目の休憩、やれやれ。
振り向くと平凡な左門岳、その右にドウの天井、奥に美濃平家の好展望が束の間ながら疲れを癒す。この細滝は下から見ると簡単そうに見えるが、ぬめっていて難度が高いということだ。が、伊藤君がフリーで難なく登りザイルをセットしプルージックで登る。感謝。
この先で水は枯れ、人幅の雨樋形状の急斜面となる。岩床は滑らかで足の引っ掛かりが無い、両側の笹、草などをつかんでひたすら腕力で引き上げる。こんなにきつかった覚えはないょ~お。「ヤッホー」をかけると返ってくる。こだまでしょうか、いや尾根組だった。南へ寄りすぎたようで、最後の谷分岐を右へとった。やがてその小さな沢も消えて腰あたりまでの笹、低木のやぶをわける。地形から見ると直接山頂を目指しているかな、と思ったらいきなり登山道にポンと出た。山頂の30mほど下、見上げると尾根組の最後尾が山頂のやぶに消えるところだった。
ひと登りで山頂。尾根組と握手。訪れる人が少ないせいか空き地が小さくなっている。
能郷白山、荒島岳などの高い山はガスの中。やがてぽつぽつきたので早めに切り上げ、尾根組と一緒に尾根コースを下り始めた。
道は直線でつるつるの急斜面。笹をつかみながら降りるが、疲れた中高年にはきびしい下りだ。踏ん張りがきかず尻もち続出、その上笹や灌木に覆われ足元が見えない。沢筋への分岐を過ぎても急傾斜が続き、沢コースの方が楽かと思うほどだ。沢の音がだんだん大きくなり河床が見えた時にはほっとした。
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