大垣山岳協会

頭巾山 2012.06.10

頭巾山

月報「わっぱ」 2012年7月(No.368)

【 一般山行 】 頭巾山とうきんざん ( 871.0m Ⅱ△ ) 清水 きく子

  • 日程:2012年6月10日(日)
  • 参加者:清水き、村田正、渡辺一、丹生統、藤井利、桑原美、藤井真、後藤友、竹森せ、杉本眞、五井貞、桐山美、米山多、加藤富、馬場昭、阿部育、田中善、百瀬み、和田ゆ、小倉厚
  • 行程:大垣5:30=関ヶ原IC=木之本IC=野鹿の滝遊歩道入口(駐車地)8:35~8:45-登山口9:25-頭巾山10:45~11:45-登山口12:40-駐車地13:30~40=大垣
  • 地理院地図 2.5万図:口坂本

 山名が修験者たちが頭につけたかぶりものの「ときん」に由来するという頭巾山は京都府と福井県との府県境上にある。フォーク歌手の高石ともやが長く住んだ地として知られる福井県おおい町名田庄の集落を過ぎ、野鹿谷沿いの野鹿谷林道に入った。「遊歩道入口」の標識側の空き地に駐車、林道を歩き始めた。

 木之本あたりから降り出していた雨も、ようやく止んだが、ガスが山野を覆い眺望は期待できそうにない。樹間に野鹿の滝がちらちらと見えたが、帰路に見物することにする。明るい谷の中で新緑の木々の中にウツギがひときわ美しく白い花を咲かせている。登山口に着くと、枯れ沢を渡り杉林の中に手入れのよい登山道が延びていた。ジグザグ道をしばらく進み、さわやかな風が心地よい尾根に出て一息入れた。周りはいつの間にか自然林に変わっていた。この山はシャクナゲの群生地と知られ、尾根の傾斜がきつくなると左右にシャクナゲの木がたくさん出てきた。花はとっくに終わっていて、名残も皆無であった。

 ロープが張られた急な尾根を進むと、大きな岩が現れた。岩の下を巻き、登りつめると稜線に出た。左に進み緩やかな道をほんの少し進むと、水の守り神の小和木権現が祀られている山頂に立った(写真①)。

写真① 祠の前で勢ぞろい

 おおい町と言えば、大飯原発の再稼働承認問題で全国から注目されているのだが、天気がよければこの山頂から北東に原発周辺の日本海が見えたかもしれない。あいにく、雲が広がり遠くへの見通しはきかなかった。

 往路を戻り野鹿の滝に立ち寄った。落差36m。木枝の緑の間を水流の白いしぶきが落下する。絵のような光景だった。

<ルート図>

コメント