月報「わっぱ」 2012年4月(No.365)
【 県岳連講習会 】 雪上技術講習会 ( 乗鞍青少年交流の家 ) 平木 勤
- 日程:2012年3月10日(土) ~ 11日(日)
- 参加者:平木勤
- 行程:3月10日(土)PM ~3月11日(日)AM 国立乗鞍青少年交流の家(高山市 日影平)
- 地理院地図 2.5万図:飛騨青屋
岐阜県山岳連盟主催の雪上技術講習会に本会から派遣され参加した。講師を含めた総勢は28名。
10日12時半の受付後、早速技術講習に入る。まず、室内で基本的な雪上歩行についての講習。斜面トラバース時の歩行、キックステップ、アイゼン歩行、ラッセル歩行など特に目新しいものはなかったが、基礎的な確認ができた。その中で歩行時のピッケルの使い方が当会の指導とは違っていた。多様な手法があることを知った。
この後、隣りのスキー場の一角にある斜面で数グループに分かれ歩行訓練。ある程度登ったところで急斜面を転げ落ちる練習。急斜面に対する恐怖心をぬぐい去るためのものだがなかなか楽しい。童心に返って雪と戯れた。
夕食後、県岳連だけでの交流会が行われた。岐阜大学の山岳部からも参加があり溌剌とした若さがまぶしかった。
11日の朝は澄みきった青空が広がっていた。乗鞍の峰々も鮮やかに見える。朝食後、室内でロープワークの講習を受ける。スリングによるチェストハーネス、エイトノット、半マスト結び(講習会では「ムンタ」と呼んでいた)などを実際に何度も繰り返してから前日と同じ斜面へ向かった。
まずはカラビナと半マスト(ムンタ)を使ったビレーの訓練。ロープにかかるストレスが強いため通常では使えないが、いざというときは有効な手段だと感じた。次はトラバース時の補助ロープ。実際に経験したことがなかったので、参考になった。
最後にやはりカラビナと半マストを使った懸垂下降。これもいざというときは有効そうだ。
訓練中、講師の言葉で耳に残ったのは、リーダーなら60㌢のスリング4本と120㌢のスリング2本、そして6~8mm、20mほどのロープを持っていくべきというもの。いざという時の備えは重要だ。
2日間、昼から昼という短時間ではあったが、実もあり楽しくもあった。
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