大垣山岳協会

段戸山、岩岳 2011.12.07

岩岳

月報「わっぱ」 2012年1月(No.362)

【 週日山行 】 段戸山 ( 1152.3m Ⅱ△ )、岩岳 ( 1050m △なし ) 村田 正春

  • 日程:2011年12月7日(水)
  • 参加者:村田正、竹森せ、桐山美、岩田嘉、加藤冨、大杉す、田中善、馬場昭
  • 行程:大垣5:58=大垣IC=長久手IC=駒ヶ原(駐車)8:08~8:20-段戸山9:18~9:32-駒ヶ原10:25~10:38-中電80番鉄塔10:49-岩岳11:32~12:25-岩岳林道終点12:42-駒ヶ原13:18~13:40=瑞浪IC=大垣17:28
  • 地理院地図 2.5万図: 寧比曽岳・田口

 大震災という歴史的な激動の年の最終の週日山行は久しぶりに奥三河をめざし、味わい深い段戸山、岩岳の2山を極めた。

 愛知県営の段戸山牧場を抜け、黒田川沿いの空き地に駐車。橋を渡り枝林道に入った直ぐ左手に登山口の道標があった。これが駒ヶ原ルートだ。

 この辺りはまだ紅葉の季節だが、歩き始めたヒノキの人工林内の道は薄暗くひっそりとしていた。歩行約1時間で鷹ノ巣山の別名を持つ段戸山頂上。山頂付近は葉を落とした広葉樹の疎林。東方の視界が開けていた。山頂に風車が見えるのは井山だ。その左右に連なるのは今年3月の月例山行で登った碁盤石山(1189)や天狗棚、1200高地、茶臼山(1415)などだろう。北の方角に見えるのはつい3日前に忘年山行として登ったばかりの大船山(1159)に違いない。

 下山には「駒ヶ原林道ルート」を選択した。山頂の南側にある「裏谷」の道標に従って数分下ると、裏谷ルートから別れ、左手の道に入る。相当な急降下の道を木枝につかまりながら下りた。スギ林の中、小さな沢沿いを進むと、工事中の新しい道路が現れた。これを横切って少し下ると、町道駒ヶ原宇連線で、ここも登山口になっている。美しい滑床を眺めながら、黒田川沿いの町道を歩いて、駒ヶ原に戻った。

 岩岳へは一般的な登山ルートとなっている岩岳林道には入らず、昔登った道を目指す。かすかな記憶を頼りに、中電の鉄塔巡視路に入る。間もなく着いた80番鉄塔からは東側に望外の眺望に恵まれた。

 眼下に名倉盆地とそれを囲む岩伏山(982)、碁盤石山、古町高山(1055)などの山々が鎮座する。鉄塔から右人工林、左雑木林の尾根道を進むと右手から林道からの登山道と合流。さらに行くと、目の前に大きな岩が立ちふさがる。右手に手がかりを得て乗り越えた先に頂上があった(写真①)。

写真①

 山頂は狭い岩峰。南側は目もくらむ絶壁で眺望は全開。ゴルフ場の向こうに、かつて訪れた明神山、鞍掛山、宇蓮山など奥三河の山々が懐かしい姿を見せていた。

 山頂は寒風を寄せ付けず、暖かな陽差しのある別天地。楽しいお昼時を過ごした。下山では岩岳林道からのコースを下った。道の分岐から数分で林道に出てしまった。

 暖かい秋のせいで、全国的に紅葉が2週間ほど遅れた。まだ、名残の紅葉に会えるかも知れないと、帰路は奧矢作湖畔を走り、真っ赤に色づいたモミジ並木を車窓から味わうことが出来た。

<ルート図>

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